近年におけるテレワークの推進に伴い、オフィスでもなく自宅でもない“第3のワークスペース”として注目を集める「コワーキングスペース」。テレワーク用目的としてはもちろん、賃貸オフィスを借りずに事業活動を行う方の仕事場所としても人気が高く、葛飾区内にも数多くの施設が存在します。
そこで、今回は葛飾区内で特におすすめしたいコワーキングスペースを5か所厳選しました。また、意味を混同してとらえている方も多い「バーチャルオフィス」にも注目し、両者の違いやバーチャルオフィスならではの魅力についても詳しくご紹介します。
葛飾区内で評判の高いコワーキングスペースを知りたい方や、コワーキングスペースとバーチャルオフィスの違いについて気になっている方など、ぜひ参考にしてみてください。
公式サイト | https://zxy.work/location/kameari/ |
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住所 | 東京都葛飾区亀有3-26-1 リリオ館 2F |
お問合せ | 0120-917-238 |
プラン・料金 |
【個室】 15分:260円~ ※4名用個室は15分570円 |
法人登記 | 不可 |
アクセス | JR 常磐線「亀有駅」南口から徒歩約1分 |
ZXY亀有は、法人契約専用のコワーキングスペースです。利用した分のみの料金が発生する従量課金制となっており、初期費用や固定費不要のリーズナブルな料金設定が人気を集めています。
亀有店にはオープンスペースはなく、1名用の個室25室と4名用の個室を1室完備。有料にて複合機やロッカーも利用可能です。
公式サイト | https://www.kanamachi-plat.jp/ |
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住所 | 東京都葛飾区金町六丁目5番1号ベルトーレ金町 3階 |
お問合せ | 03-6231-3680 |
プラン・料金 |
無料(2時間まで) ※テレワークブースのみ20分100円 |
法人登記 | 不可 |
アクセス |
JR「金町駅」南口から徒歩約1分 京成線「京成金町駅」から徒歩約1分 |
カナマチぷらっとは、「とにかく費用を抑えたい」とお考えの方にぴったりなコワーキングスペースです。子どもから大人までが自由に活用できる複合施設であり、仕切りが設けられたパーソナルデスクを2時間まで無料で利用できます。
また、オンライン会議等に便利なテレワークブースもあるほか、キッチンを備えた料理実習室やプロジェクター・大型スクリーンのある視聴覚室などの多彩なスペースがあり、さまざまな用途で活用できることも大きなメリットです。
公式サイト | https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1006723/1030221/1032585.html |
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住所 | 東京都葛飾区西新小岩4-33-2 新小岩地域活動センター |
お問合せ | 03-3696-0080 |
プラン・料金 |
【個室】 20分:200円 【カウンター席】 20分:100円 |
法人登記 | 不可 |
アクセス | JR「新小岩駅」から徒歩約7分 |
えきにこわは、ネットワーク環境が整備されたブースを個室なら20分200円、カウンター席なら20分100円の格安料金で利用できる多目的施設です。事前登録を行い、予約時に「個室」または「カウンター席」のどちらかを選択して予約します。
オンライン決済を選べば窓口に立ち寄らずに入室できるため、非対面で手軽に利用したい方にもおすすめのスポットです。
公式サイト | https://olenooffice.com/ |
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住所 | 東京都葛飾区高砂5-39-1 サンワールドビル3階 |
お問合せ | 03-6758-2399 |
プラン・料金 |
【フリーアドレス席】 月額19,800円 ※共益費5,500円別途 |
法人登記 | 可 |
アクセス | 京成線「京成高砂駅」から徒歩約2分 |
oleno officeは、月額制のみで利用可能なシェアオフィスです。電源・Wi-Fiはもちろん快適デスクやチェア、複合機、スキャナーなどが整備された快適なオフィス空間が提供されており、フリーアドレス席(11席)をコワーキングスペースとして活用できます。
休憩に適したラウンジもあり、ほかの利用者との交流もしやすいスポットです。
公式サイト | https://bizcircle.jp/katsushika-aoto/ |
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住所 | 東京都葛飾区青戸3-31-4 |
お問合せ | https://bizcircle.jp/inquiry/?office_id=876 |
プラン・料金 |
土日プラン:月額3,300円 全日プラン:月額9,900 円 全拠点プラン:月額22,000円 |
法人登記 | 個室契約の場合のみ利用可 |
アクセス | 京成線「京成青砥駅」から徒歩約3分 |
BIZcomfort葛飾青砥は、ワンフロアにレンタルオフィスの「BIZcircle」も併設されている複合型のコワーキングスペースです。オープンスペースには手軽に利用可能なテーブル席を完備しており、利用者同士の目線が合わないように配慮された配置になっています。
共用設備としてはフリードリンクサーバーのほか、無料プリンターが設けられていることもおすすめポイントです。
ここまでご紹介した通り、コワーキングスペースは都度利用のドロップイン、あるいは月額制プランにて利用可能で、どちらも賃貸オフィスを契約する場合に比べて大幅に費用を抑えられます。一方、「バーチャルオフィス」もコストカットが可能なオフィス形態として多くの需要がありますが、リーズナブルな点以外の項目において両者の特徴は大きく異なります。
ここでは、コワーキングスペースとバーチャルオフィスの特徴をさまざまな角度から比較してみました。
コワーキングスペース | バーチャルオフィス | |
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月額料 | 月額数万円~ | 月額数千円~ |
スペースの占有 | 占有不可もある | 占有不可 |
ミーティングスペース | ありが多い | ありが多い |
共有型オープンスペース | あり | なしが多い |
登記先としての利用の可否 | 利用不可もある | 利用可 |
信頼度 | 高 | 高 |
郵送物の管理 | ないところもある | ありが多い |
コピー機などの備品 | ありが多い | なしが多い |
2つのオフィス形態において大きく違うポイントは、「物理的なオフィススペースを利用できるか」と「コミュニティの有無」の2点です。
コワーキングスペースはひとつのオフィス空間を複数人で共有して使用するタイプのオフィス形態であり、オープンなワークスペースやラウンジを完備しているところであれば他者との交流も楽しめます。それに対して、バーチャルオフィスは事業用の住所をレンタルできるサービスで、共有型オープンスペースの貸出しは基本的には行われていません。なかには会議室を利用可能なところもありますが、あくまでクライアントとの会議等に適した設備環境であることが多いです。
つまり、コワーキングスペースは仕事場所をリーズナブルに確保したい方、バーチャルオフィスは法人登記や名刺作成に向けてビジネス用の住所を手軽に手に入れたい方に向いています。
月額数千円ほどの安価な料金で利用できるバーチャルオフィスは、「なるべくコストをかけずにビジネス拠点を設けたい」とお考えの方におすすめのサービスです。ここでは、バーチャルオフィスを利用する主なメリットを5つご紹介します。
バーチャルオフィスの登録料は5,000円~10,000円程度で、月額利用料も数千円ほどとリーズナブルな価格設定です。賃貸オフィスを借りる場合と比較すると圧倒的に少ない資金でビジネス拠点を設けられ、経済的にゆとりを持って事業活動をスタートできます。
バーチャルオフィスに申込みを行うと、問題なく審査を通過すれば1週間ほどで利用できるようになります。賃貸オフィスであれば物件の内見や審査、オフィス設備の導入などにまとまった時間を要することが多いですが、バーチャルオフィスであればよりスピーディーに事業を開始できるでしょう。
バーチャルオフィスの拠点は運営会社によってさまざまですが、なかには銀座や青山、渋谷、新宿などの一等地に拠点を設けているところもみられます。そのようなネームバリューの高い住所を借りられると、あたかもその住所にオフィスを構えているように見せることができ、取引先や顧客などから信頼を得やすい傾向があります。
コストを抑えるために「自宅の住所=ビジネス用住所」とすることを検討している方もいるかもしれませんが、自宅の住所をビジネスに使用することは大きなリスクが伴います。というのも、登記申請時に「本店所在地」として申請した住所は公開情報に設定されており、国税庁の法人番号公表サイト等で公開されてしまうためです。
もし「安全性の高い環境で事業活動を行いたい」とお考えなら、自宅の住所ではなくバーチャルオフィスの住所で登記申請を行うとよいでしょう。
バーチャルオフィスによっては、法人設立時に発生する各種申請のサポートサービスを提供しているところもあります。起業の際に必要となる手続きは非常に複雑かつ手間がかかるため、自力で対応することに不安を感じる場合はサポートサービスを利用できるところを選ぶことをおすすめします。
葛飾区には、JR総武線が通る小岩エリアや大型商業施設が点在する亀有エリア、再開発が進む高砂・青砥エリアを中心に数多くのコワーキングスペースが点在しています。料金の安さが魅力的なところや設備が充実しているところ、駅近で立ち寄りやすいところなど魅力が異なるため、じっくりと比較検討しながらご自身が掲げる「コワーキングスペースに求める条件」にマッチする施設を探してみてください。
なお、物理的なスペースは不要で「ビジネス用の住所をメインに利用したい」とお考えなら、ぜひバーチャルオフィスの導入を検討されてはいかがでしょうか。自宅のプライバシーをしっかりと守りつつネームバリューの高い住所を所在地とし、有利に事業活動を進めていきましょう。