「co(共に)」「working(働く)」の意味を持ち、オフィス設備が整った空間を他
者との共同で利用できるコワーキングスペース。東京都羽村市内にも多様な施設が
点在しており、「自宅では集中できない」「自宅に仕事場がない」とお困りのテレ
ワークの方やフリーランスの方、拠点オフィスを設けていないスタートアップ企業
などから人気を集めています。
今回はそんな羽村市のコワーキングスペースに焦点を当て、特におすすめのスポッ
トを5つセレクトしました。また、上記の方々からコワーキングスペースと同様に
需要が高い「バーチャルオフィス」にも注目し、両者の比較やバーチャルオフィス
の魅力についても併せてご紹介します。
公式サイト | https://www.city.hamura.tokyo.jp/prsite/0000008179.html |
---|---|
住所 | 東京都羽村市緑ヶ丘2-11-1 羽村市 産業福祉センター内 |
お問合せ | 042-555-1111 |
プラン・料金 | 無料 |
法人登記 | 不可 |
アクセス | JR「羽村駅」東口から徒歩約10分 |
創業支援スペース iサロンは、羽村市産業福祉センター内にある創業支援施設です。
オープンスペースに電源・Wi-Fi完備の席が16席設けられており、iサロン登録者であ
れば無料で利用できます。
また、事前予約によってセンター内の各部屋をミーティングスペースとして活用で
きるほか、カラー印刷や両面印刷、スキャナなどに対応している複合機も自由に利
用可能。さらに中小企業診断士の資格を持つ創業支援コーディネーターへの無料相
談も実施しており、起業を目指している方に多彩なメリットのあるスポットです。
公式サイト | https://flatbase-hamura.com/ |
---|---|
住所 | 東京都羽村市羽東1-12-54 |
お問合せ | 042-554-2239 |
プラン・料金 |
4時間まで(半日利用):900円 7時間(1日利用):1,500円 ※会員は300円OFFで利用可 |
法人登記 | 不可 |
アクセス | JR「羽村駅」西口から徒歩約3分 |
FLAT BASE羽村は、「愉しく暮らす」をテーマに地域の人々の心と身体の健康をサ
ポートしている施設です。1階は観葉植物や発酵食品などを販売するショップ。2階
はレンタルスペースとなっており、イベントがない日は2階のスペースをコワーキ
ングスペースとして活用できます。
電源・Wi-Fiやフリードリンク、ホワイトボードの利用は無料で、コピーやラミネー
ト機器、プロジェクター、施術ベッド、タオルウォーマーなどは有料での利用が可
能となっており、ワークショップや教室など多種多様な使い方ができる施設です。
公式サイト | https://www.kaikatsu.jp/shop/detail/20310.html |
---|---|
住所 | 東京都羽村市栄町2-14-5 |
お問合せ | 042-578-5488 |
プラン・料金 |
【飲み放題カフェ】 最初の30分:230円(以降10分ごとに80円) 3時間パック:650円 9時間パック:1,390円 12時間パック:1,640円 など 【鍵付き個室】 最初の30分:380円(以降10分ごとに130円) 3時間パック:1,420円 9時間パック:2,570円 12時間パック:3,430円 など ※入会金370円 |
法人登記 | 不可 |
アクセス | JR「小作駅」東口から徒歩約14分 |
快活CLUB羽村市役所通り店は、インターネットカフェやカラオケ、ビリヤード、
ダーツといった多彩なコンテンツを提供するシェアリングスペースです。カフェス
ペースをコワーキングスペースとして活用できるほか、鍵付き個室では高い防音性
の快適空間で作業を行えます。
また、有料にてプリンターを利用できることや、食事メニューが充実していること、
さらには仕事後に各種エンターテインメントサービスでリフレッシュできることも
おすすめポイントです。
公式サイト | https://shops.fiteasy.jp/shop144 |
---|---|
住所 | 東京都羽村市栄町2-3-3 |
お問合せ | 042-533-4567 |
プラン・料金 |
【月会費】 6か月目まで:月額7,678円 7か月目以降:月額7,458円 13か月目以降:月額7,128円 ※入会金3,300円/事務手数料2,200円 |
法人登記 | 不可 |
アクセス | JR「小作駅」から徒歩約11分 |
FIT-EASY羽村店は、トレーニングマシンやシミュレーションゴルフ、サウナ、エス
テといった多種多様なサービスを展開する24時間型フィットネスクラブです。フ
リーWi-Fi完備のワーキングスペースも設けられており、自身のパソコンを持参して
作業したり、ほかの利用者と交流を楽しんだりと、一般的なコワーキングスペース
と同様の使い方ができます。
会員であれば月会費の範囲内で自由に利用することが可能で、コワーキングスペー
スとトレーニングジムの両方を探している方にぴったりな施設です。
コワーキングスペースに興味・関心がある一方で、近年人気が高まりつつある 「バーチャルオフィス」について気になっている方もいるのではないでしょう か。ぜひ以下の表で両者の特徴を比較し、ご自身のニーズと照らし合わせて検 討してみてください。
コワーキングスペース | バーチャルオフィス | |
---|---|---|
月額料 | 月額数万円~ | 月額数千円~ |
スペースの占有 | 占有不可もある | 占有不可 |
ミーティングスペース | ありが多い | ありが多い |
共有型オープンスペース | あり | なしが多い |
登記先としての利用の可否 | 利用不可もある | 利用可 |
信頼度 | 高 | 高 |
郵送物の管理 | ないところもある | ありが多い |
コピー機などの備品 | ありが多い | なしが多い |
コワーキングスペースとバーチャルオフィスの最も大きな違いは、「オフィス
スペースを利用できるかどうか」です。
コワーキングスペースでは、オフィス設備が整った空間を他者との共同で利用
できます。所有スペースではないことから登記先としては利用できない場合が
多く、事務所を持っていない方が自宅以外の作業場所として活用するケースが
主流です。
一方、バーチャルオフィスには実際に作業できるワークスペースは存在せず、
あくまで事業用の住所や電話番号等を借りられるサービスです。なかには郵送
物の管理やミーティングスペースの貸出しなどを行っている運営会社もあり、
事務所を持たずに起業する方から多く利用されています。
事業用住所をレンタルできるバーチャルオフィスは、「コストを抑えてオフィ ス拠点を設けたい」「自宅を拠点に起業したいけれど、法人登記時に自宅の住 所を使用したくない」といった場合におすすめのサービスです。具体的にどの ような魅力があるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
バーチャルオフィスを利用する最大のメリットといえるのが、圧倒的な経費削
減効果を得られることです。
もし実際にオフィスを借りる場合、初期費用として高額な敷金や礼金、保証金
などを支払わなければなりません。敷金や礼金は家賃の1~2か月分、保証金は6
か月~1年分のケースが多く、たとえば家賃20万円の物件なら最低でも140万円
以上の初期費用がかかる計算になります。また、数十万円の家賃と水道光熱費
を支払い続けることも考慮すると、まだ事業が軌道に乗っていないスタート
アップ時にはリスクが大きいといえるでしょう。
その点、バーチャルオフィスなら5,000円~10,000円ほどの登録料で契約でき、
月々の利用料も数千円程度です。賃貸オフィスよりも大幅に費用を抑えられ、
経済的にゆとりを持って事業活動を進められます。
バーチャルオフィスが提供している住所は、渋谷や新宿、銀座といった都内一
等地に所在するケースが多いです。そのような有名エリアに会社の住所がある
とクライアントからの信頼を得やすく、会社の信用度アップにつながります。
設立間もない会社が取引先や顧客から信頼を得ることは容易ではないため、ぜ
ひ安価な料金で一等地の住所を借りられるバーチャルオフィスを利用してブラ
ンディングを行うとよいでしょう。
自宅を拠点に事業を行っている方のなかには、自宅の住所で登記を行ったり、
事務所所在地としてホームページに掲載したりしているケースもみられます。
その場合はオフィス関連の費用がほとんどかかりませんが、その一方で自宅の
住所が不特定多数の人に知られてしまい、自宅のプライバシーが脅かされるリ
スクがある点に注意が必要です。
バーチャルオフィスを利用すれば、登記時もホームページへの掲載時もバー
チャルオフィスの住所を使用でき、安全な環境下でビジネス活動を行えます。
バーチャルオフィスのなかには、「法人設立サポート」といった名目で登記手 続きの代行サービスなどを提供しているところもあります。複雑な申請手続き をサポートしてもらうことで、自力で行うよりもスムーズに、安心して起業準 備を進めていけるでしょう。
羽村市内には、JRの羽村駅や小作駅周辺を中心としてコワーキングスペースが点
在しています。施設によって雰囲気や使い勝手が異なるため、まずは見学等で
足を運んで「求める設備はあるか」「集中しやすい環境か」などを確認しなが
ら、ご自身に合うところを見極めるとよいでしょう。
もし「自宅を拠点に起業したい」とお考えなら、バーチャルオフィスの住所で
登記することをおすすめします。その際は費用だけでなく具体的なサービス内
容もしっかりとチェックし、ニーズに合った最適な運営会社を吟味することが
大切です。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、コワーキングスペースやバーチャルオフィ
スを有効活用してみてください。