近年、動物好きの方の間で副業としても注目されている「ペットシッター」。ペットシッター業を開業するためには動物取扱責任者の資格が必要で、効率的に資格取得を目指せるスクールの利用がおすすめです。
とはいえペットシッター資格を取得できるスクールは数が多く、「どのスクールを選んだらいいのかわからない」とお悩みの方もいることでしょう。せっかくなら評判の高いところを利用し、ペットシッター業の開業に向けてスムーズに準備を進めていきたいものです。
そこで、今回はペットシッター業に関する基礎知識について触れながら、東京都内でペットシッターになるための資格を取得できるおすすめスクールを3つ厳選しました。また、自宅を拠点にペットシッター業を運営したい方におすすめしたい「バーチャルオフィス」の活用方法もあわせてご紹介します。
ペットシッター業に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ペットシッターは、飼い主の代わりにペットのお世話をする仕事です。具体的には飼い主が仕事や旅行、病気・怪我による入院などで家を不在にする際に、エサやりや散歩、トイレの掃除、歯磨きといったペットの身の回りのお世話全般を代行します。
一般的に飼い主の自宅でシッター業を行う「訪問型」が多いことから、飼い主の方からは「ペットがペットホテルを嫌がる場合に便利」「リラックスできる環境でお世話してもらえるから安心」などと大変人気です。また、近年はひとり暮らしでペットを飼うケースが増えてきていることもあり、ペットシッター業の需要は年々高まってきています。
ペットシッターとして独立開業するにあたっては「動物取扱業」の申請が必要で、そのためには動物取扱責任者の資格を取得しなければなりません。以下のいずれかの要件に該当し、そのうえで動物取扱責任者研修を受講することで動物取扱責任者として認定されます。
・半年以上の実務経験がある
・取り扱う予定の動物取扱業の種別に関係する所定の学校を卒業している
・愛玩動物飼養管理士やペットシッター士など、環境省が認めているペットシッター関連の資格を取得している
動物取扱業の登録なしでペットシッター業を行ってしまうと、動物愛護管理法違反として罰金に処せられます。独立開業するまでに要件を満たせるよう、しっかりと準備することが大切です。
ここでは、東京エリアでペットシッター資格を取得できるスクールのなかから、カスタマープラスが厳選した3社をご紹介します。
・ペットシッタースクール
・日本ペットシッター協会
・SARAスクールジャパン
それぞれの特徴を以下で詳しく解説するので、ぜひスクール選びにお役立てください。
ペットシッタースクールは、認定ペットシッター資格を取得できるスクールです。ベテランの現役ペットシッターをはじめ、獣医師やドッグトレーナー、マナー講師、ペット栄養管理士などの講師陣から多角的に学べることが大きな魅力で、下記のような多彩なコースが設けられています。
プロのペットシッターとして必要な知識と実践的なノウハウを習得できるコースです。講座修了後の検定試験にクリアすれば、「認定ペットシッター資格」と「パピーティーチャー資格」を取得できます。
講座は年に4回程度開催され、期間内に受けられなかった講座は次回以降に繰り越して受講できるシステムです。
受講料金:149,000円(税込)
※入学金・教材費・講習費・実習費・修了時の資格検定試験の受験料等含む
座学部分はZoomで、実習は通学にて受講するコースです。Zoomの講座はインターネット環境があればどこでも受講できるため、通学コースよりも手軽に受講できます。
当日の講習映像を配信するサービスもあり、用事等で受講できない場合に大変便利です。このコースも通学コースと同様に、講座修了後の検定試験にクリアすると「認定ペットシッター資格」と「パピーティーチャー資格」を取得できます。
受講料金:149,000円(税込)
※入学金・教材費・講習費・実習費・修了時の資格検定試験の受験料等含む
テキストやDVD、定期的に送付される課題を通して、プロのペットシッターとして必要な知識やペットシッター業のノウハウを学べる通信講座です。コース修了後には新宿校にて検定試験が行われ、「認定ペットシッター資格」を取得できます。
試験以外は自宅で受講可能なことから、自分のペースで資格取得を目指したい方、遠方にお住まいの方などにおすすめです。
受講料金:72,000円(税込)
※入学金・教材費・修了時の資格検定試験の受験料等含む
上記の「通信コース」に加えて、「オンライン通学コース」と同等のオンライン
講習(パピーティーチャー講習を除く/実習講座はなし)を受けられるコースで
す。講座修了後には新宿校にて検定試験が行われ、「認定ペットシッター資格」
を取得できます。
「自宅学習のみでは不安があるけれど通学は難しい」とお考えの方におすすめです。
受講料金:109,000円(税込)
※入学金・教材費・修了時の資格検定試験の受験料等含む
ペットシッタースクール公式サイト:https://www.ps-school.jp/
日本ペットシッター協会は、ペットシッター士の養成・教育を行っている機関です。ペットシッター士としての独立開業を目指せる資格取得講も開講しており、主に下記の2つのコースから選べます。
ペットシッター士に必要な知識やノウハウが詰まったテキストを自宅で学習し、6ヶ月以内に資格取得を目指すコースです。仕事や家庭の用事等で忙しい方に向いています。
受講料金:71,500円
練馬区の本校にてペットシッター士の講座を受講するコースです。受講期間は6日間で、1日6時間集中的に学習できるカリキュラムとなっており、短期間での資格取得を目指したい方に適しています。
受講料金:126,500円
日本ペットシッター協会公式サイト:http://www.pet2211.com/
SARAスクールジャパンは、女性向けの多種多様な通信講座を提供する「SARAスクール」を運営しています。下記2種類のペットシッター資格講座も設けられており、1日30分の受講で約6か月、最短2か月で資格取得を目指せます。
ガイドブックや学習テキスト、練習問題集、模擬試験、5回分の添削課題を通じて資格取得を目指すコースです。
受講料金:59,800円(テキスト代含む)
試験受験料:10,000円
学習内容や付属テキスト類は「ペットシッター基本コース」と同じですが、こちらは卒業時に試験免除で資格が認定されます。
受講料金:79,800円(テキスト代含む)
SARAスクールジャパン公式サイト:https://www.saraschool.net/pet/petsitter/
自宅を拠点にペットシッター業を運営しようとお考えの場合は、第一種動物取扱業の申請先として自宅住所の利用を検討しているかもしれません。しかし、自宅住所は申請先として利用できないケースが多いため注意が必要です。
たとえば分譲マンションにお住まいの場合、管理規約に『用途は居住用に限る』といった記載がある場合は自宅を申請先住所として使用できません。また、賃貸マンションにお住まいの場合も、賃貸借契約書に『居住用としてのみ利用可』や『事務所用途は不可』などの文言が入っている場合は自宅住所での登録は不可です。
そのようなルールに反して無断で申請先として利用すると「賃貸借契約違反」となり、オーナーや管理会社とトラブルになる恐れがあります。自宅住所を使用したい場合は、第一種動物取扱業の申請先として使用可能かどうかを必ず事前に確認しましょう。
もし「自宅を拠点にしたいけれど自宅住所を使用できない」といった場合は、事業用の住所をレンタルできるバーチャルオフィスの利用がおすすめです。テナントやビルを自社で所有している運営会社であればオーナーとして第一種動物取扱業の「使用承諾証明書」を発行できるため、第一種動物取扱業の申請先として問題なく使用できます。
ちなみに、レンタルオフィスやシェアオフィスでは利用者と運営会社との関係が直接的な賃貸契約ではないため、第一種動物取扱業の「使用承諾証明書」を発行してもらうことはできない点に注意しましょう。
近年人気のペットシッター業を独立開業するためには、動物取扱業の申請が必要です。まずはご自身のライフスタイルや好みの学習スタイルにマッチするスクールでペットシッター資格を取得し、動物取扱業の登録要件を満たすことから目指していきましょう。
また、もし自宅を拠点にしてペットシッター業を開業するなら「自社所有運営のバーチャルオフィス」を利用することをおすすめします。運営会社によってはFAX番号のレンタルやバーチャルオフィスに届いた郵送物を自宅に転送してくれるサービスを行っているところもあり、ペットシッター業の運営時に大いに役立ちます。
ぜひスクールやバーチャルオフィスを活用しながら、ペットシッター業のスムーズな開業を実現させましょう。